備中松山城の本丸天守閣を見たあとは、その奥にある大松山城に向けて歩いていきました。
他の観光客の人たちはみんな小松山城だけで満足して帰って行ってました。
そんな中、一人だけ大松山城へ踏み入れていくのは少し勇気がいりました。
目次
大松山城跡と大松山つり橋までの道のり
最初は小松山城から少し降って行き、木の橋を渡ります。
木の橋を渡ったところで二つのルートに別れているのですが、特にルートが別れていることを書いていないので非常にわかりづらいです。
どちらかの道を進むと大松山城ではなく別のところに行ってしまうのではないかと不安になります。
山道の別れ道は選択を間違えると引き返すのも相当体力と気力を消耗しますし精神的にもダメージが大きいので慎重に選択することになります。
今回はちゃんとした道っぽい右側のルートを選びましたが、左側の険し目のルートでも行けるので安心してください。
緊急時の連絡先の電話番号が記載された看板も出現します。
この後も同じものをところどころで見かけることになります。
やはりここまで人気のない山道では遭難のリスクというか一人だけ取り残されてしまうリスクもあるのだなと実感がわいてきます。
もしものときのためにデジカメとスマホ両方で写真を撮って保存しておきます。
いざとなれば写真で電話番号を確認して連絡して助けを求めることができます。
暫く歩くと、天神の丸跡と大松山城跡を示す札が見えてきます。
この札を見てちゃんとした道を歩いてきたのだと安心します。
小松山城跡からここまで誰も他の観光客がいないので開放感がある一方少し不安になってきます。
更に暫く進むと、小松山城を出てきてから初めて人を発見。
ただし観光客ではなく、どうやら木の伐採か何かの仕事にきている人みたいです。
とりあえず人を見ると安心して精神的にかなり救われます。
天神の丸跡とそこに建立されていた天神社跡を先に見にいきます。
備中兵乱のときに最初に陥落したところとのことです。
天神社跡は臥牛山の最高地らしく、達成感を感じます。
天神の丸跡を見てから看板のところまで戻り、更に先にある大松山城跡に向けて進みます。
更に危なっかしい道が続きますが、ところどころ木が伐採されているのを見ることができて飽きることなく歩くことができます。
グーグルマップにも出ている臥牛山のアベマキが出てきます。
ただし切り倒された後でした、残念。
大池も出てきますが、こちらは後回しにして先に大松山城を目指します。
大松山城跡に到着します。
本丸と二の丸のあったあたりを歩くことができます。
そうはいっても何も残っていなくて木や枯葉があるだけです。
堀切や番所跡はここではなく裏側に回って見に行くことになります。
井戸は唯一の見所ではあるかなと思います。
二の丸の前のところに石垣の残りのようなものもいくらか見ることができます。
大松山城跡を見た後は大池のところまで引き返します。
発掘調査を行なっているようで、今後の展開に期待です。
大池の奥にある道を降りていきます。
ここは非常に急な土の坂道なので足元に気をつけてください。
大池から先を降っていくと、こんな人気のない山奥にいきなり新しくて立派な吊り橋が出現します。
こんな立派な吊り橋があるのに備中松山城に来た観光客のほとんどはここまで来ないのはもったいないなと思います。
吊り橋はしっかりしていて落ちることはないと思いながらも、スマホを落とさないようにしなくちゃと神経を使います。
猿か犬かわかりませんが動物の糞がところどころ落ちているので踏まないように気をつけながら橋の真ん中を歩いていきます。
吊り橋の先には更に遊歩道が続いていましたが、今回はここまでにして引き返すことにしました。
あとで調べてわかりましたが、中国自然歩道の一つのルートとして備中高梁駅まで歩道が続いているようです。
もし時間と体力があれば挑戦してみるのもいいですね。
大松山つり橋を往復して引き返していきます。
大松山つり橋の手前の分かれ道から行ける大松山城跡の一部である番所跡と堀切を見て今回の見学どころは終了です。
全く人と合わないことと吊り橋でスリルを味わったことから精神的に辛くなってきたこともあり、早く帰ろうと急いで引き返していきます。
帰り道は下り階段が多くて結構きつかったですが気合いで乗り切りました。
小松山城からふいご峠までは他の観光客とすれ違うことも多くなります。
登山はすれ違う人と「こんにちは」と挨拶していけるところがいいですね。
ふいご峠まで戻ってくると、行きのときには気づかなかった城主からの最後のお言葉を発見。
また機会があれば再び登ってみたいなと思いました。
大松山城跡まで行くべきかどうか
山のトレッキングが好きな自分としては非常に達成感があり楽しい冒険でしたが、だれにでもおすすめできることではないなと思います。
精神と肉体がある程度しっかりしていないとただ辛い旅になると思うので備中松山城までにしたほうがいいかと思います。
今回僕が行ったのは平日だったこともあり小松山城(備中松山城)から大松山城までの間でたった一組みの観光客としかすれ違いませんでした。
途中何回か木の伐採をしている仕事中の方と会うことができ挨拶をすることができましたが、業者の方がいなかったらかなり寂しい旅になっていたかもしれません。
やはり人気のない山道を一人で歩き続けると精神的に不安定になってくるので、できれば誰かと一緒にいくことをおすすめします。
あとは道の整備が十分ではない上に距離も結構あるので、ご年配の方には厳しいかなと思います。
特に大池から大松山つり橋までの急な坂道は僕も滑って尻餅をついてしまったぐらいきついルートなので若い人でもかなり気をつかう必要があります。
ただ、個人的には楽しいトレッキングを体験できたので、体力と精神力に自信のある方は是非挑戦してみてください。