僕は数年前に株式会社を作って自分で商売を始めてからずっと税理士には頼まず自分で会計業務をやって期末には決算書を作成し、法人の確定申告書も自分で作成して提出しています。
そうはいっても、さすがにツールは使用していて、弥生会計と楽々法人税を使用しています。
今の時代いろいろな会計ソフトや決算書作成ソフトが出ているので方法は様々だと思いますが、小さな会社であれば税理士に頼まずとも社長一人で確定申告まで問題なくできます。
今回は僕のやり方について自分の備忘録も兼ねて大まかに記しておこうと思います。
目次
税理士に頼まず自分で会計業務をやるメリット
- 税理士に頼む場合に比べて費用を抑えられる
- 自分ですることによって会社の数字をしっかり把握できる
- 慣れてくると普段から決算のときに楽なように業務を改善できる
- 普段の業務以外に加えて会計業務もすることによって気分転換できる
- 社長本人のスキルアップにつながる
僕が思う主なメリットとしては上記のような感じです。
逆にデメリットとしては、時間が取られる、本来やるべき営業活動などに支障がでる場合がある、会計業務を間違えてしまうリスクが高まる、などがあると思います。
このメリットとデメリットについてはまた機会があれば別の記事で述べていこうかと思います。
日常の会計業務について:各種証票の保管
当期が始まってから普段の日常の会計に関わる作業としては、やはり各種取引の証拠書類をしっかり保存していくことになります。
- 売り上げがたったときの顧客向けの請求書や納品書のコピーの保管
- 商品を仕入れたときの仕入れ先から送られた請求書や納品書や領収書などの保管
- 経費として処理できそうな各種領収書やレシートの保管
この中で1の売り上げに関する書類についてそこまで神経質になる必要はありません。
なぜならば、大体の売り上げは会社の銀行口座への振り込み記録を見れば十分把握できるからです。
実際にお金が振り込まれていないのに売り上げを水増しするメリットは基本的にないため、税務署もそんなに厳しく見ることはないでしょう。
2の商品仕入れの際の書類はもちろんしっかり保管するべきです。
仕入れについては会社の口座から仕入れ先への振り込みを行って会社の口座に取引記録が残っている場合もありますが、今の時代クレジットカードを使っての仕入れも多いので、社長個人が建て替えて仕入れている場合も多いと思います。
そのため、しっかりと仕入れ先からの請求書や領収書などを保管しておくべきでしょう。
3の経費になるものの領収書やレシートもしっかり保管しておくべきです。
こちらも社長個人が立て替えて支払うものも多くなるので、証拠となるもの(証票)がないと税務署に疑われてしまいます。
日常の会計業務について:各取引を会計ソフト(弥生会計)に入力
売り上げ金の入金、仕入れ代金の支払い、費用の支払いなどの各取引を会計ソフトに入力していくことも日常の会計業務となります。
しかし、取引量がそこまで多くない一人会社の場合、あまりこまめにこれを行っていくと逆に業務が非効率になってしまう恐れがあります。
そのため、おすすめとしては、毎月一度とか3ヶ月に一度ぐらいのタイミングで入力するとよいのではないかと思います。
ちなみに僕の場合、ここ数年は取引量が多くなかったり自分でできるだけ会計ソフトへの入力を省力できるように動いているため、全部で3度程度のタイミングで一気に入力しています。
まずは半年ぐらいたったところで一回入力していき、あとは期末日の1ヶ月前ぐらいに入力して、あとは一年の会計期間が終わって決算書と確定申告書を作成するタイミングで最後の入力をするようにしています。
期末日の1ヶ月前ぐらいに入力していくのは、それまでの11ヶ月間の利益によって最後の1ヶ月に費用をどれだけ使うか調整するためです。
僕が会社を作ってからずっと使用している会計ソフトは弥生会計になります。
ちょっと操作性能に難があるところもありますが、やはり定番の会計ソフトだけあって安定していて信頼できるので使い続けています。
ちなみに弥生会計はパッケージ版を一度買ったあとは毎年新しいのを買う必要はなく、何年も古いバージョンを使ってもほぼ問題はありません。
僕の会社の場合の弥生会計を使った各種取引の入力についてはまた別の記事で詳しくかこうと考えています。
決算書作成と確定申告書の作成および提出
1年間の会計期間の期末日が過ぎたら2ヶ月以内に法人の確定申告書を税務署と都税事務所(東京都の場合)に提出して法人税や都民税などを支払う必要があります。
まず、決算書の作成ですが、弥生会計に決算書作成機能もついているため、全ての取引を入力していればすぐに作成できます。
問題は税務署に提出する確定申告書と納めるべき法人税や都民税などの計算となります。
これについては、弥生会計は対応していないため、自分で計算しながら確定申告書に記入していくか、確定申告書作成ソフトを使用することになります。
僕はこの部分についてはずっと楽々法人税というソフトを使ってきました。
毎年11,000円かかりますが、弥生会計からデータをインポートしてすぐに確定申告書をプリントアウトできるので非常に便利です。
ただ、最近やっとわかってきましたが、確定申告書をしっかりとみていき、各種法人税などの税率さえ把握していれば、自分で計算して記入していくのもそれほど難しくはないと思います。
僕は次の確定申告の際にはツールも使わず完全に自分でできそうであればやってみようかなと考えています。
ただ、そうはいってもまだ慣れていない方は最低でも最初の数年は楽々法人税などの確定申告書作成ソフトを利用することをおすすめします。
それらを使って出力された数字を何度かみていくうちに自分でもできるようになるかと思います。
まとめ
今回は僕の場合の一人会社の会計業務や確定申告書作成は税理士に頼まず社長一人でも十分できるということについて書いてみました。
もちろん会社の業種や取引規模によっては難しいと思いますが、簡単な取引しかない一人会社や小さな会社の場合は税理士に頼まずやっていくのもいいのではないかと思います。