
格安航空券で有名なLCCエアアジアが、マレーシア在住の方向けに大変お得な年間パスポート「AirAsia Unlimited pass(エアアジアアンリミテッドパス)」を販売しています。
節約旅行好きの間でちょっとした話題になっているこの年間パスについて、日本在住の僕が実際に購入して航空券を検索してわかったことがあるので紹介していきます。
目次
AirAsia Unlimited pass(エアアジアアンリミテッドパス)について
この年間パス「AirAsia Unlimited pass(エアアジアアンリミテッドパス)」は、2020年3月2日〜2021年3月2日までの1年間、特定の路線が乗り放題になるというものです。
※予約は出発の14日前までにする必要があります。
今回この年間パスで乗り放題の対象となっているのは、クアラルンプールを起点としてオーストラリア・日本・韓国・中国・インドの5カ国への各路線です。
そして年間パスの販売期間は、2020年2月29日~2020年3月7日の7日間限定となっています。
もし必要な方は急がれたほうがいいかと思います。
しかし、日本在住者にとっては購入へのハードルが高いのと購入して使う際の注意点をある程度理解してから購入を検討したほうがいいかと思います。
今回日本在住の僕が購入してわかったことを次に書いていきます。
AirAsia Unlimited pass(エアアジアアンリミテッドパス)の購入へのハードル
まず、この年間パス「AirAsia Unlimited pass(エアアジアアンリミテッドパス)」はマレーシア在住者に向けて販売されており、基本的に海外在住者からの購入は受け付けていません。
現在マレーシアに暮らしている日本人の方だと比較的容易に購入できますが、それでも日本のクレジットカードで決済しようとするとエラーが出て購入できなかった人もいるようです。
ただ、日本のクレジットカードでも何度か試すと購入できたりするようなのでなんとかなるのではないかと思います。
そして、マレーシア在住ではなく日本に住んでいる日本人が購入しようとすると、まず購入ページが表示されません。
「AirAsia Unlimited pass(エアアジアアンリミテッドパス)」の購入ページ
日本から↑のリンクを押しても、位置情報(おそらくIPアドレス)を検知されて表示されないようになっています。
僕も日本在住なので普通にアクセスすると購入ページがエラーになり表示されませんでした。
そこで、日本在住で購入したい場合は、マレーシアのVPNを使って購入ページにアクセスして購入する必要があります。
マレーシアのVPNを使えばマレーシアのIPアドレスでアクセスできるため大丈夫なようです。
ただ、このマレーシアのVPNでフリーで使えるものを探すのが大変です。
有料であればあるのかもしれませんが、僕はVPNにそこまで詳しくないこともあり、いくらかトライしてみましたがうまくできませんでした。
VPN事情に詳しい方か、詳しくなくても根性で頑張って探すか、有料のVPNを購入するか、などしてやればなんとかなるとは思います。
僕の場合は、実は弟が昨年からマレーシアに移住してあっちに住んでいるため、弟に頼んで買ってもらいました。
マレーシア在住の弟に僕のアカウントのメールアドレスとパスワードを渡して買ってもらうことで日本在住でありながら購入することができました。
購入完了すると、「Deals」 「My Purchase」「View now」の順に押していくとプロモーションコードが取得できるようです。
このプロモーションコード取得までがマレーシア国内からのアクセスでないとできないようで、日本からだと弾かれるようになっているようです。
ただ、プロモーションコードさえ取得できれば、そのコードを使って航空券を検索すれば年間パスが適用された運賃が表示されるようになります。
次に、年間パスを購入して取得したプロモーションコードを使って航空券を検索した結果わかった注意点を書いていきます。
空港税や出国税などである程度の費用になり、適用される日程が思ったより少ない
「AirAsia Unlimited pass(エアアジアアンリミテッドパス)」のプロモーションコードを使っていろいろな路線を検索してみました。
まず、日本からクアラルンプールへの往復はどうかなと心配だったので最初に検索してみました。
もしかしたらクアラルンプール発の往復じゃないと使えないのかもしれないと危惧していたからです。
結果として、日本から始まるクアラルンプールへの往復は問題なく年間パスが適用されました。
ただし、年間パスについて英語で注意書きに書かれていたとおり、航空運賃分は100%オフになりますが、その他費用(空港税やら出国税など)は搭乗のたびに支払う必要があるようです。
年間パスを使って100%オフでも、成田とクアラルンプールの往復で5,645円がかかります。
年間パスを使って100%オフでも、関空とクアラルンプールの往復で6,085円がかかります。
全くのタダで乗れるというわけではないですが、普通に買うよりはかなり安く抑えられるので凄まじくお得なチケットですね。
ただ、ちょっと日程を変えて検索してみると、年間パスが適用されない日も結構ありました。
↑の場合は、復路は適用されていますが往路が適用されていないため往復2万円という微妙な金額になっています。
↑の場合は往路には適用されているが復路には適用されていません。
このように、日程的にどうしても片方適用でしか航空券を買えないという場合はお得度がかなり下がってきますし、年間パスの元を取るには1年間で2往復以上はしないといけないことになります。
この年間パスのプロモーションコードが適用されない日にちについては、週末前後が多い感じがしますが、必ずしもそうではないようなので、頑張って何度も検索してみるしかないようです。
以上のことから、年間パスが適用される日に搭乗できる人、つまり自由に日程を組める人にとってはかなりお得な年間パスであると言えます。
逆にスケジュールに追われていて搭乗可能な日が決まっている人は、いくら平日でも年間パスが適用されずうまく活用することができないかもしれません。
ちなみに実は個人的にはマレーシア観光にはそれほど興味はなく、クアラルンプール経由で他の国にどれぐらいで行けるかのほうに興味があったため、クアラウンプール発でいろいろ検索してみました。
クアラウンプールから韓国の仁川国際空港へ。
年間パスが適用されても諸税で往復4,649円。
日本から韓国へは多くのLCCがかなり安いセールチケットを出しているため、あえてエアアジアの年間パスを使ってクアラルンプール経由で行くメリットはないですね。
今回一番の目玉だと思っているオーストラリア路線を検索してみました。
クアラルンプールからシドニーへの往復。
これは復路の日程が年間パス適用されていないので日程を変えて検索し直し。
年間パスが適用されて往復13,866円となるようです。
やはり距離があったり諸税が違ったりする分でそこそこの価格になってしまいます。
今度はゴールドコーストで検索。
年間パス適用で往復10,082円。
シドニーよりゴールドコーストのほうが安いので、ゴールドコーストのビーチでゆっくりしたい人にはいいかもしれません。
マレーシア経由で日本からオーストラリアまで往復2万円ぐらいで行くことは可能のようです。
ただ、マレーシアで乗り換えのために現地で何日か宿泊する必要もあるかもしれませんし、日程を合わせるのが結構難しいかもしれません。
やはり時間を自由に使える人にとっては素晴らしいチケットという感じですね。
あと、あまり需要はないかもしれませんが、インド向けも少しだけ検索してみました。
クアラルンプールからニューデリーまでいくらかの日程で検索しましたが、往復両方が年間パス適用される日程が見つかりませんでした。
頑張って探せばあるかもしれませんが、そこまで日程を融通させるのは大変かもしれません。
片道だけ年間パス適用だと往復13,415円でした。
マレーシアからでこの金額だとあまりメリットはないかもしれません。
あとは中国行きがありますが、さすがに今のコロナウイルスで騒いでいる時期に中国行きは検索しても意味ないかなと思い検索していません。
追記: なんと日本からバンコク&日本からハワイの路線も日程によっては年間パス適用で安くなるみたいです。
成田からバンコクドンムアンを検索してみます。
成田からドンムアンまで、年間パス適用で往復6,364円。
関空からバンコクドンムアンも検索してみます。
関空からドンムアンまで、年間パス適用で往復6,804円。
大阪からはハワイのホノルルにも出ているので検索してみます。
関空からホノルルまで、年間パス適用で往復12,994円。
日本からバンコクまで適用されるとなるとかなり使い勝手の良い年間パスとなりますね。
バンコク行きで年間パスが適用される日程は結構多かったので活用できる人も多くなりそうです。
ハワイは物価が高いので気楽に行けるところではないですが、普段からハワイによく行っている方にとっては非常に有難いでしょうね。
ハワイ行きで年間パスが適用される日程は結構少なかったので、もし行きたい人は年間パス適用日程を見つけたら早めにチケット買うほうがいいかもしれないです。
まとめ
「AirAsia Unlimited pass(エアアジアアンリミテッドパス)」を購入して航空券を検索してみた結果わかったことですが、以下の2点には注意する必要があります。
- 年間パスだけで完全に無料になるわけではなく、搭乗のたびに諸税をそこそこ払う必要がある。
- 希望の日程では年間パスが適用されない場合がある。
特に、自分の行きたい日程では年間パスが適用されないというのは結構辛いかもしれません。
本当に時間を好きに使えるノマドフリーランスの人や単位を取り終えた大学生であれば日本在住でこの年間パスを買っても有効活用できるかと思います。
しかし、多くの日本在住の日本人の人にとっては、結果的にそこまでお得に使いこなすことはできないかもしれません。
個人的には日本からマレーシアの往復で使ってクアラルンプールからバンコクやバリ島に行ってクアラルンプールに帰ってきてから帰国するという感じで使ってみようかなと考えています。
個人的には日本からバンコクやクアラルンプールの路線で何回か使おうと考えています。